2024年7月12日金曜日

2024年7月12日 67日目 北海道南西沖地震から31年 避難訓練 防災学校 

 7月12日。奥尻島のみなさんにとって特別な日です。当時青苗小に在籍していた7名の児童が犠牲になった北海道南西沖地震から31年が経ちました。



 2時間目の終わりから、津波を想定した避難訓練を行いました。ここ数年、コンディション不良により、裏山山頂までの避難は見送っていましたが、今回は、山頂まで全員で避難を行いました。かなりハードな道程で、息を切らしながら少しでも早く避難しようと頑張っていました。

             急なインタビュー取材にドキドキ



 3時間目は、青苗小学校出身 三浦 浩さんによる「津波の語り」を全校児童で聞きました。昨年度も7月12日に来校していただいたのですが、今回もそのときの合言葉「だいすきーっ!」の合言葉で始まり、今回は「いのちのやくそく」「あの坂にいそげ」の読み聞かせをしていただきました。

 途中、厚真町在住で今回の防災教室を観に来ていただいていた中村さんには「生きていることの幸せ」についてお話いただきました。45分の授業でしたが、子どもたちはずっと真剣な眼差しで話に聞き入り、お二方の話に引き込まれていました。

 最後に「しあわせ」について考える時間がありました。「友達と話すこと」「ポッキーの袋を空けるとき1本も折れていないこと」「遊ぶこと」「このままでいられること」など、全員が発表しました。何気ない毎日、当たり前の毎日が幸せなことなんだということを改めて考える機会となりました。




 4時間目。1~4年生は、災害から自分の身を守る方法について学びました。身近にある新聞紙やペットボトルを用いて災害時に役立つ防災スリッパやランタンを作りました。予想以上のできばえに子どもたちも驚いていました。



 5・6年生は、東北学院大の定池先生の特別授業、生活防災について学習しました。定池先生は、全国の大規模地震が起こった地域で、専門家として、またボランティアとして被災された方たちに寄り添った支援を研究、提案されています。今日の授業では、全国の被災避難所での子どもたちの活躍、また普段、家庭や学校で行っていることが防災に役立っているということを教えていただきました。

 正午に島内に鳴り響いたサイレン。児童・教職員は犠牲に遭われた方へ黙祷を捧げました。