今日は、1日防災学校ということで、地震・津波における避難訓練、函館地方気象台様による地震と津波の学習、午後からは津波語りべの三浦浩様をお招きして全校授業を行いました。また、高学年は役場防災担当の方と一緒に避難所での生活について考える授業も行いました。
津波の危険がある場合、青苗小学校では、裏山の高台に避難します。山の上方は昨日の雨により滑りやすくなっていたため、今日の訓練では中腹までのぼる訓練としました。非常に素早く移動をすることができ、取材に来ていたテレビ局の記者の方から「児童の避難が速すぎてカメラが追いつきませんでした。」と話されていました。
3時間目は、函館地方気象台の3名の方にご協力いただき、地震や津波がどのように起こるのか、起こった際にどのような行動をとるべきなのか、などについて教えていただきました。また、後半は、大きな水槽を使った津波発生装置を使い、津波がどのように襲ってくるのかを建物や乗り物の模型を使い、見せていただきました。波の力はすさまじく、あっという間に建物をなぎ倒し、引き潮で車が沖合へと流されてしまいました。1年生児童が「車がこんな簡単に流されてしまうのなら、人間だったらもっと大変なことになる。」と話していました。大きな揺れ=津波が発生するということを忘れてはなりません。
5時間目は、「あの坂へいそげ」の紙芝居の読み聞かせと、実際に体験して分かったこと、これから子どもたちに考えてほしいことなど、たくさんのお話をいただきました。とてもお話しが上手で子どもたちも引き込まれていました。三浦様から「避難で大切なのは『おはしも』ではなく、『百代様(ももよさま)』です。」と話された時には「???」でしたが、1つ1つの言葉を考えていくと、意味を見出すことができました。
☆津波避難で大切なこと
も 持たない(荷物や身の回りの物はもっていかない。)
も 戻らない(戻ることで被害に遭う確率が高まってしまう。)
よ 寄らない(どこにも寄らず、とにかく高台へ避難することが大切。)
さ 探さない(人や物は探さない。)
ま 待たない(家族や知人を待つことなく、まず自分が避難する。)
命のお守りとして、児童・職員全員にステッカーをいただきました。ぜひ、お家の見やすい場所に貼っていただき、合言葉にしてください。
高学年は、避難所での生活について考える学習も行いました。段ボールベッドを1つずつ組み立て、床との寝心地の違いを体感したり、非常食を実際に食べたりさせていただきました。
様々な方のご協力をいただき、とても充実した内容の学習になりました。本当にありがとうございました。いつ何時起こるか分からない自然災害。自分で判断・行動し、自分の命が守れるよう、引き続き防災教育を行っていきます。
12時のサイレンに合わせて、全校で黙祷を行い、哀悼の意を表しました。